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It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

2014年のガールズトーク、あるいは結婚したいわけじゃないのに婚活していた女たちの話

※2014年にあややさん(@hraom)さんとチャットしてまとめたものです。noteで限定公開していたのをはてなに移しました。

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会ったことないけど婚活トークしてみた

ひらりさ さて、本日はお時間とっていただき、ありがとうございます。

あやや いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。

ひらりさ あややさんの「街コンへ行って来たのでジャニヲタらしくコンレポを書いた」、ものすごくおもしろくて、私も婚活をちまちまとやっている身だったので、ぜひ一度お話したいなと思っていたんです。それで「あややさんと婚活トークしたい」ってつぶやいたんですが、まさか孫会長なみのスピードで「やりましょう」とリプライをいただけるとは思いませんでした。一度も顔をあわせたこともないのにこうしてSkypeしているという(笑)。

ひらりさ 今回はところどころ編集の必要もあるので、テキストでお送りしたいと思います。では、さっそく本題に入りたいと思うんですが、あややさんが婚活してみようと思ったのは先ほどのブログエントリを書かれた2013年11月頃ですかね? 前から婚活的なことに興味があったんでしょうか。

あやや 始めたのはそのくらいの時期ですね。ちょうど東京に住んでいる同級生から街コンで彼氏ができたという話を聞いて。私は職場が9.5割近く女性という環境で生活していて新たな出会いがまったくないので、せっかくだから試してみようかなと。

ひらりさ なるほど。それで街コンやお見合いパーティーにちらほらと顔を出していらっしゃるという感じなんですね。

あやや ひらりささんは街コン行かれたことありますか?

ひらりさ いや、私は街コンはないんですよね。でもお見合いパーティーは何度か行きました。初めて行ったのは大学2年生のころで。

あやや えっ、そんなときから婚活を?

ひらりさ いやー、それは婚活っていうか、当時自衛隊萌えをこじらせていて、自衛隊のお見合いパーティーなるものに参加したんですよ。

あやや へえええ。

ひらりさ そのときは本当に物見遊山で、でも周りは真剣に結婚を考えていらしている方ばかりだったので、35歳くらいの自衛官の方に「こんなところに来るもんじゃないよ」と諭されたりしましたね……。 ただそのときの経験があって、わりと婚活自体に抵抗がなかったので、社会人になって彼氏と別れたときに、「じゃあ婚活してみようかな」と思い立ったんです。2013年6月くらいかな、友達に「出会い系アプリで180センチイケメンの医者と知り合った」という話を聞いたのもあって、なんかおもしろそうだなあと。それで周りに「婚活するから」って宣言して(笑)。

あやや 宣言したんだ(笑)。

ひらりさ 宣言したので、合コンのお誘いはちょいちょいいただけたのと、出会い系アプリメインで活動した感じですね。本当は街コンにも行ってみたかったんですが、人数多いと、コミュ障なので不安だなあという。

あやや 街コンのほうがお見合いパーティー系よりは気楽ですよ。婚活パーティーとかお見合いパーティーと名のつく小人数のものは、「マッチングして帰らないと……」っていう圧力がある。

ひらりさ ああ……ありますね。ぴんと来ない人がいてもなんか誰かとマッチングしないとかっこわるいみたいな……。じゃあ、街コンくらい人数が多いほうが、むしろ気楽なのか。

あやや そうですね、「友達探してます」くらいの軽い感じできている人多いですね。それに、都会だといろいろ幅広い街コンあるんじゃないですか?

ひらりさ そうですね、ほぼ毎日開催されているっぽいです。ただ、多すぎて専門のサイトを見ているうちに「どれを選べばいいんだ……」と頭を抱えたくなり、毎度ブラウザを閉じます(笑)。

就活と婚活は似ている?

あやや 私は高知在住なんですけど、高知だと、大きい街コンって年4回くらいしかないんですよ。開催されているのを知ったら「行くしかない」って感じで。マッチングサイト系に登録してみたりもしたんですが、高知の男性で検索しても「2人」とかしかヒットしないから(笑)。

ひらりさ 二択は厳しい(笑)。高知だと、周りの人はもう結婚されているんですか?

あやや 自分の身近な友達は彼氏のいる子でも、そんなに結婚していないし、30くらいになるまで結婚はしたくないって言ってますね。

ひらりさ だけど、単に彼氏つくる方向ではなく婚活って感じなのは、あややさんご本人の結婚願望が強いんですか?

あやや それはひらりささんもTwitterで書いていたと思うんですけど、「結婚できる人に見られたい」という願望が強いんですよ。

ひらりさ あー。峰なゆかさんのインタビュー、お互いRTしましたね(笑)。

news.mynavi.jp

 

あやや なんかね、私のなかで婚活って就活とすごく似ているんですよ。

ひらりさ どういうことですか?

あやや 自分の本質的な願望としてそれをやりたい、というより、今からしておかないと困るんじゃないか……みたいな。私たちのときって、大学3年の10月くらいに合同説明会があったじゃないですか。それに行っている感覚ですね。今のうちからこういうのに出ていれば内定とれるだろう、結婚できるだろう、みたいな。

ひらりさ あーーーーー同じ気持ちすぎる……。

あやや ひらりささんの周りは結婚してますか?

ひらりさ Facebookとかでは、昔の同級生たちの苗字がぽつぽつ変わっていたり、結婚式の写真が上がるのを見かけますね。でも、自分の身近なヲタ友は全然結婚していない。だから結婚式には1,2回しか呼ばれていないし、それも仕事を通じて知り合った少し上の年代の方のものですね。

あやや 私も実は26歳になったにもかかわらず、まだ友達の結婚式に呼ばれたことがないんですよ! だから、今からやっておかないとという気持ちもある反面、私もまだいいかな……となっているところもあります。

ひらりさ これは聞いておきたいなと思っていたんですけど、あややさんは、婚活はまず「結婚できる人になりたい」という気持ちもあってやっているとは思うのですが、でも恋愛をちゃんとできる人間にもならないといけないとも思ってたりします?

あやや あー、そうですね。最後にちゃんと恋愛したのっていつなんだろうって……。たぶん、それはジャニオタだからというのもあるんです。というのも、ジャニーズが好きと人に言うと、「この年にもなって……」と言われてしまいがちで。だから、それを「違うんだよ」と言えるには、現実でしっかり恋愛している必要があるかなという気持ちがどこかにある。

ひらりさ うんうん。それ、わかります……。胸をはってオタ活したいからというの。でも、それだったら外面的にとりあえず恋愛してたり結婚してるように見えたらいいとも言えませんか?

あやや だから周囲の目と別に、自分のなかで納得した恋愛をしたいという気持ちもあるのかなあとは思います。

減点法 VS 加点法

ひらりさ あややさんにとっての理想の恋愛って、どんな感じですか?

あやや 私の理想としては、出会った人に影響を受けて視野がひろがるような恋愛がしたいのかなと思います。今自分が好きなものをすべて捨てるくらいの勢いでハマれるような。

ひらりさ じゃあ、こういう人ならハマれるっていうところは具体的なイメージあります?

あやや うーん、そこはこだわりがないんですよね。友達に「どういう人がいいの」と聞かれても答えられない。一対一でその人を見始めたら、「ここが好き」「ここは苦手」って出てくるんですが。

ひらりさ ちなみにジャニーズの誰かを好きになるときも、一定の傾向はないですか?

あやや そうですね。1、2年周期で担当が変わるんですけど、みんな全然バラバラですね。その人の置かれている環境をみて好きになるからかな。ひらりささんは「やさしい人」とか「背の高い人」とかありますか?

ひらりさ 私は、顔とか毛があまり濃くない、男性らしくない人が好きだなあとは思うんですよね。でも、あややさんと同じで、見ていくうちに嫌なところが見えてきたら切り捨てていく減点法だなあと思います。本当は、この一点だけ許せればあとはなんでもいいという人のほうが、いいんだろうなあと思います。

あやや そうなんですよね。それってもしかしたら年をとったからかもしれないですけど、結婚が頭のなかにあることで「この人と時間を過ごすとして大丈夫なんだろうか」という打算がはたらいて減点法になっちゃうような。  
 それで言うと、婚活パーティーの記事でも書いた友達の「みるきー(仮)」は、ものすごく加点法のできる人なんですよね。彼女はあのときは彼氏がいたんですが、その後別れて、でも違う街コンで新しい彼氏を見つけたんですよ。その人はいろいろ教養のある素敵な人らしいんですが、英語だけ苦手らしいんですね。そうしたらみるきーは、「彼が英語が苦手なら、私ががんばる!」と英語を勉強しだしたんですよ。

ひらりさ おおお。

あやや はたから見たらものすごく今この人にとびつかなきゃという感じでなくても、加点法で見られる子だと、そのまま仲良くなってそのまま恋人になってしまえるのかなと。恋人になるまでの流れが綺麗。

ひらりさ 綺麗(笑)。

あやや 私みたいに、ぐるぐる考えていないんですよね。この人と今後連絡することにメリットはあるのか……とか。別に付き合ってなくても、「花火大会いこうよ!」って言われたらすぐついていく。そういう子を見ていると、街コンって運じゃないんだなあと。

「隙間」の問題

ひらりさ 「とりあえずつきあってみてから考えよう」とか「とりあえずコミュニケーションしてみてから考えよう」ってなれないですよね。私もそうです。

あやや 失敗したくないからかもしれない。あと今、自分ひとりでやることで生活時間が満たされていて、どこにもパートナーが入る隙間がないんですよね。ここに新たに、パートナーとの時間をつくったりすることが、今の生活よりもいいことなのか悪いことなのかって考えちゃうんですよ。だからできるだけ早い段階でふるいにかけちゃうのかも。
 以前恋人がいたときは、自分の時間よりもその人に時間をさきたいと思えたから成り立っていたと思うんですけど。

ひらりさ お、同じすぎる……。私も彼氏ほしいとか婚活したいとか言っているんですけど、それは世間の目を気にしているだけで、今の生活を崩したくないのが本音だから目的が達成できていないんだと思います。っていうか恋愛自体があんまりできない。相手から告白してもらってしっくりこないで別れる……みたいな。恋愛できない自分、世間の人ができていることができていない自分への不安はあるが、趣味とかが楽しすぎてその努力を怠っている……。

あやや 私、いま岡田育さんの『嫁へ行くつもりじゃなかった』を読んでいるんですけど、そのなかに、結婚や恋愛を「逆上がり」にたとえている箇所があるんです。逆上がりができないだけでバカにされるのはおかしな話だというのにあわせて、結婚や恋愛ができないだけで欠陥があるように思われるのが嫌だと書いてあって。

ひらりさ はい、読みました読みました。

あやや なるほどなあと思うんですが、でも私自身、結婚や恋愛をしていない他のひとになんとなく偏見を持っているような気もして。だからこそ自分も結婚や恋愛をしないと……って焦っているような。

ひらりさ うーん、たしかに、ある程度の年齢の方で結婚していない人に対して、「なにか信条や理由があるのかな」という考えが一瞬よぎりますよね。自分も同じ立場だし、別に結婚している人にはそう思わないのに。

あやや そうですよね。

ひらりさ 年齢が高いけど独身の方というのは、ある程度裕福で、お金をつかって一人でできる楽しみを持っていたり、パートナーを定期的に変えられる余裕があるのかなあという気がします。

あやや お金を持ってるから一人でも楽しい、というのはあるかもしれないですね。

一番手っ取り早くモテるには?

あやや そうだ。私は仕事柄、周囲が9.5割は女性だという話をさっきしましたけど、そういう環境にしばらくいたら、女子校に入学してしまったような感じで、男性とのコミュニケーション能力が退化して、より恋愛ができなくなっている気がします……。

ひらりさ 退化!

あやや 大学まではずっと共学で、男子とも普通にしゃべっていたし学級委員とかやっていたタイプなんですけどね。

ひらりさ 私は中高が女子校で、思春期に男子とのコミュニケーションをしてこなかったので今でも難儀している部分があるんですが、逆に戻っちゃうこともあるのか……。あややさんは今、男性と接する機会は全然ないですか?

あやや 昔の同級生とグループでご飯にいくことはあるんですけど、そこは今更恋愛関係になる感じではないですねえ。

ひらりさ そういう友達から紹介してもらうこととかはありますか? あやや ぼちぼちって感じですね。「紹介してよ」とは言ってはあるけど、なかなかみんな忙しいですしね。

ひらりさ 私、いろいろ婚活っぽいことをつまみ食いしてみた結果、全部実らず、「自分には向いていない」と気づきました(笑)。確実に気の合う人と出会うなら、友達からの紹介とかなんですかねえ。

あやや それはそうですね。私もアプリも実はやってみたりしたんですけど、あれって、最初にかなりメッセでやりとりをしないといけないじゃないですか。私、友達とすら本当に必要なときしか連絡をとりあわないので、もうそれで疲れちゃって。先輩が前に5人と同時にやりとりしてクリスマスまでに彼氏をつくったという話をしていたんですが、一人すら自分の生活にいれられるか不安なのに、すごいなあと思いました。

ひらりさ 結局、私たちはどうやったら、婚活なり恋愛をうまくやれるんでしょうね?

あやや どうしたらいいんですかね。今岡田さんの本を読んでいるからなのもあるんですけど、個人的な理想としては、恋愛の末というよりは突然プロポーズされて流れで結婚してしまうのが自分には向いているのかなと思う。でも、そうなるにはどうすればいいんでしょう(笑)。

ひらりさ 岡田さんの結婚相手であるオットー氏(仮名)さんは、全然初対面の方というわけではなく、それまでもお仕事などでやりとりのあった方でしたよね。となると、周りの人に、恋愛関係なくとも誠実に接し続けることなのかな……と。あまりにもぼんやりした結論だけど(笑)。  
 わたし、この間飲み会で「モテる方法」について一生懸命話してて、「フェスに行ったらモテますかね」というバカな話をしていたら、その場にいた新婚の知り合い男性に、「身だしなみを綺麗にして周りの人に優しくするのが一番モテる方法だよ」という正論中の正論を言われた……。

あやや そんなのとっくの昔にわかってるけど、わかってることとやれることは違う(笑)。ひらりささんは、どういう結婚のしかたがいいとか、ありますか?

ひらりさ 私も正直、別に結婚したくないんだけど、世間っていうかまわりの友達において行かれたくないんですよ。ほんとう、婚姻届だけ出したい気持ちがある。自分の好きな二次元キャラとか見ていると、たとえば橘真琴さんとか、「うんうん、私が偽装結婚してあげるから遙さんとお幸せに……」みたいに思うし……。幼なじみがしかたなく結婚してくれたりしたらいいんですけどね、幼なじみいないんですよね(笑)。

あやや マンガみたいですね。

ひらりさ マンガ脳に毒されていてやばいですね〜。

写真の被写体になれないメンタル

あやや 自己アピールが苦手だからそういう発想になるのかもしれない……。そういえば、さっき婚活と就活は似ているんじゃないかという話をしたと思うんですが、自己アピールという点でも、共通点があるかもしれないと思うんですよ。
 私、就活でも面接がものすごく苦手で、60社くらい落ちたんですよ。ひらりささんって、就活は得意でしたか?

ひらりさ 私はちゃんと就活していないんですよね。4年の11月まで就活をしていなくて、留年して就活しようかなと思っていたところで、十数社は履歴書出して試験まではいくつか受けたんですが、結局今の会社にご縁があって入社して、そこで就活をやめてしまったので。だから私も面接は全然受けていないですし、そういう意味では自己アピール苦手なのかも……。

あやや 「私はこんなにすごい人なんです」と言えないんですよね。変なところ正直者で。思ってもないことが言えない。自分に、他人の恋人になれる自信がないから、何もアピールできない。

ひらりさ ああ、わかります。でも、私もそれについて恋愛体質の友達に話したら、「でもさ、洋服屋の店員に『この服そんなよくないんですけど……』ってすすめられたくないでしょ? 『この服、めっちゃ素敵なんですよ』って言われたいでしょ? そうやって言っているうちに自分でもよく見えてくるかもしれないし」って言われて、衝撃を受けましたね。

あやや そ、その発想を見習いたい……。

ひらりさ 自分に自信を持っていないってことなのか、客観的に評価しすぎているということなのか……。ぶっちゃけ言えば、私、自分みたいな女と結婚したくないと思いますし……。

あやや あーーーー………。

ひらりさ その気持ちがすごく強いので、自分という売り物をPRしていけない。

あやや ありますね。向こうからアプローチされた場合に、「私の何がいいの?」と思ってしまって受け付けないのも、それが理由かもしれない……。自己肯定ができないから肯定されるととまどう。  
 最近カメラを始めたいな、という話を会社の同期の女の子にしたら、「じゃあカメラ買ったら私を撮ってね」と言われてびっくりしたんですよね。その発想はなかった。自分が被写体になりたいと思ったことがないから。それも自己肯定感の違いなのかも……。友達とどこかに行っても、自分がうつっている写真をなるべく撮りたくないし、Facebookにも上げたくない。

ひらりさ わかりすぎる……。私は、制服萌えだったりするので、自衛隊航空祭とか海外旅行とかで、知らない人に「撮らせてください」ってお願いすることがあるんですが、相手は「いいよ、おいで」って隣に私が写る前提でOKするんですよね。「いや、あなただけ撮りたいんです」と言うとめちゃくちゃ変な顔をされる……。

自分のこと、好きですか?

ひらりさ さらに突っ込んで聞きますけど、あややさん、ご自分のこと好きですか?

あやや 好きじゃないですねえ。厳密に言うと、好きな部分と、すごく嫌いな部分がありますね。たとえば人に自分の文章を読んでもらえるのは嬉しいから、そういうところは好きかもしれない。でもそれ以外は全部嫌いかも。そして恋愛は、文章を書いてどうにかなる問題でもないですからね。メールでおもしろい話するとかより。対面のコミュニケーションが大事だから。

ひらりさ あややさんをTwitterやブログで知った方と恋愛するのはどうですか?

あやや うーん……でも、そういう人とも結局対面のコミュニケーションしないといけないからがっかりされるかも。

ひらりさ そういえば、友達が、ネットを通じて知り合った人と最近対面でもデートしたりするらしいんですが、「テキストコミュニケーション以上の高まりを感じられなかった」って言ってて、言い得て妙だなあと思いました(笑)。ネット上の交流から始めるとそうした事態におちいる可能性があるかもしれないですね。

あやや かといって、ネット外の人と手ぶらの状態であっても、何も提供できなそうだし……就活のときのように、ちゃんと自己分析をしないといけないのかもしれない。ひらりささんは、自分のこと好き?

ひらりさ 私はたぶん、自分のことがすごい好きだから嫌いなんだと思います。

あやや どういうことですか?

ひらりさ あややさんと同じで、好きな部分と嫌いな部分があるとも言えると思うんですが。いまの自分とは違う「本当の自分」が心のなかにあって、自分っていうのは本当は今よりもっといい自分だと思っている。現実で思っている自分はその理想型に近づけていないから嫌い。子供のころ、わりと褒められていたので自己評価が高くなっていて、結局そんなでもない人に育ってしまったので、ギャップが埋められなくて苦しいのかもしれない……。

あやや わかります。全盛期をとおりすぎてしまったんですよね。私も、自己肯定感にしても、男性とのコミュニケーション能力にしても、昔のほうがあったかなあという気がしますし。

ひらりさ 私は男性とのコミュニケーションに関しては一貫して低いので、それに関してはむしろ今のほうが改善されたかなという気はするんです。ただ、それがいいのか悪いのかはわからない。男友達にしても女友だちにしても、ダメな私とやりとりしてくれる人がいることによって、承認欲求が満たされてしまって。
 「今日さびしいな」と思うと誰かがかまってくれるから、恋人や結婚の必要性から遠ざかるんですよね。

あやや 私も街コンに行った日とかは、いろいろな人としゃべって楽しいなということで承認欲求が満たされるけど、それで満足してしまってかえって何もしないかもしれない(笑)。

結婚したら待っていること

ひらりさ それを考えると、社会的な圧とは別に、承認欲求的なもので恋愛を欲している部分もあり、しかしそれは多少周囲の人にかまってもらえれば解決するのかな? という。となると、今は純粋に人間を好きになれるタイミングではないのかなと……。何が目的で何が手段なのか、いろいろこんがらがっている気もして。

あやや たしかになあ……有名大学や有名企業に行きたい、みたいな気持ちに近いですよね。

ひらりさ 以前、ジェーン・スーさんの読書会の取材に行ったら、「結婚したいけどできない人は結婚を逆転ホームランみたいに考えてる」「結婚できている人は、たんに二人の関係的に次のステップにすすむには結婚かなと思ったから結婚したという人が多い」というお話を聞いたんです。
 結婚する人は、結婚によって生活が劇的に変わると考えているわけじゃない。過剰な期待が結婚を遠ざけているみたいなところはあるかもしれないなあと思いました。

あやや 有名大学に入りたくて勉強してみたけど、どこの大学に行ってもそんなに変わらないし、授業をサボるのも真面目にやるのも自分次第だ、みたいな。

ひらりさ あとはその読書会でジェーンさんが話していたのが、婚活の末に結婚した方が結婚してよかったこととして語ったのが、「『いつ結婚するの?』って言われなくなったこと」で、結婚していやだったことが「『子供はいつ?』と聞かれるようになったこと」だった、という話で。

あやや うわあ……。

ひらりさ 結局つきつめていくと、本当に社会的に認められようと思うと、結婚するだけじゃなくて、子供も産まないといけなくて、しかもその子をまっとうに育てないといけなくて……きりがないと言えばきりがないんですよね。

あやや たしかに、今まで第一ステップまでしか見てなかったなあと気づきました。果てがないから、そこをしゃかりきになってもしょうがないかなと思いつつ、結婚だけはせめてって思っちゃうみたいなところがありますね。

ひらりさ 結局考え過ぎないで飛び込んでみることが大事なのかなあという気もしますけど。

あやや こうやって話せば話すほど考えてしまうという……っていうか、こんなものをネットで公開している時点でね(笑)。

ひらりさ たしかに(笑)。

 

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最後まで読んでいただいた方、おつかれさまです。すこしだけ言葉尻を変えた部分はありますが、内容は基本当時のままです。ただ、いろいろ状況とか考え方とか、変わっていることが多々あって、自分で読み返してためになりました……。