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It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

平成元年生まれの腐女子が人生で初めてコスプレをしてきたよ

※2015年の春にnoteに投稿したものですがハロウィンなのでお焚き上げ。

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久しぶりにオタクなネタを。

そう、そうなんですよ。まさか25歳すぎて人生ではじめてコスプレすることになるとも思ってませんでした。

●なんでやったの?

キャラクターコスプレって長年オタクやってる人間にとっても、ハードル高いですよね。小説を書いたりマンガを描いたり同人誌をつくったりするところまでは、オタクとして生きているとある種の「たしなみ」のような感じで誰しも手を出してしまうと思うのですが……。

だって服とかウィッグとか結構初期費用かかるし、市販されてない衣装だと自分で作らないといけないし、撮影となれば冬は寒そうだし夏は暑そうだし、複数人数での「合わせ」をするにも友達が必要だし、世の中にはすでに大量にクオリティの高いコスプレイヤーさんたちがあふれているし、っていうか自分が素材じゃん! 自分がおこがましくも好きなキャラとかになりきっちゃっていいのか? ってかなりきれんの? 恥ずかしくない? ほかのレイヤーさんに「似てねーwwww」とか言われない? 世の中にはすでに大量にクオリティの高いコスプレイヤーさんがあふれているんだからそれを眺めて萌え萌えしていればいいんじゃない……だって結構初期費用もかかるし……(エンドレス)

と、コミケオンリーイベントで輝いているレイヤーさんたちを横目に眺めつつ暮らしていたのですが、最近知り合ったコスプレイヤーのJ子さんに「コスプレそんなにハードル高くないですよ! 衣装買うところから付き合うので入門しましょうよ!」とお声がけいただき、お言葉に甘えることになりました。

※あくまで「『コスプレ』という文化自体が気になっていたオタクがコスプレ体験してみた」記録です。継続的にコスプレをされているレイヤーのみなさまとは心構えもクオリティもまったく異なってくること、ご容赦ください。

※それなりに身を切ってコンテンツ化したため、写真などお見苦しいところあるかとも思いますが許してください。

●いざ準備

今回コスプレデビューの作品として選んだのは「ラブライブ!」。

そう、スクールアイドルです。女子高生です。

Free!という案もありましたし、私は衣装決定時は、ラブライブ!はキャラといくつかの楽曲がわかる程度だったですが、衣装入手のハードルが低いこと、J子さんも好きでコスしてみたいと思ってたこと、男装よりも女装のほうが初回は楽しいだろうということ、アイドル衣装なので「ザ・コスプレ」感が感じやすいということ、などなどいろいろ考慮のうえ決定。

J子「あとラブライブ!コスは人口が多いので、イベントとかでもまぎれやすくて変に目立たないかなと」

本当にいろいろ配慮していただけて非常に恐縮です……!

キャラは「小泉花陽」さん。身長や雰囲気、髪色を勘案しつつ、私が好きなFree!の橘真琴さんが、ネット上のコラで花陽ちゃんと熱愛発覚騒動を起こしていたことが決め手です(我ながらひどい理由だ)。

【出典】
橘真琴さんと小泉花陽さんのプリクラ流出からのスキャンダル芸
http://wink-killer.hateblo.jp/entry/2014/07/09/014602

J子さんは花陽ちゃんと仲がよく「りんぱな」コンビとも言われるオレンジ髪の「星空凛」ちゃんをやってくださることに。

衣装はラブライブのキービジュアルでよく見るアレをJ子さんのご友人から6000円で譲り受けました。

 

後列の一番左が凛ちゃん、前列の右から二番目が花陽ちゃんですね。

私「……露出多くないですか?」
J子「大丈夫! 写真でごまかせます!」

ウィッグは自分で購入。池袋のコスプレ専門店を何店か回ったのですが、「こ、こんなにあったのか!」とびっくりしました。色とりどりのウィッグ、見てるだけで楽しかったです。

しかし、お店もウィッグもいっぱいあるけど、長さと色両方がばっちりくるのは意外とない。花陽ちゃんの髪としては短すぎたり長すぎたり、明るすぎたり茶色すぎたり……。普通の髪型に見えるのに!

J子「耐熱性の長めのウィッグ買ってコテで髪を巻いて短く見せる人もいるんですけどねえ……」
私「そ、そんなテクが!」

結局吟味に吟味を重ね、いくつか試着もし、アニメイトのコスプレ専門店「ACOS」がつくっているオリジナル商品を買いました。

たしかこの色味。

2300円弱。ウィッグってこんなに安いんだ!!!

最近はキャラ公式ウィッグという、もう「それを被ればOK!」って感じで公式がそのキャラ専用に出しているものとかもあります。ラブライブもそれがあったのですが、6000円近くするし、

J子「コスっていうのは全体のバランスが大事なので、もともとのキャラ設定に忠実な色合いや長さでも、かぶってみるとあんまりしっくりこないこともある。実際の衣装や自分に合う色味かどうかのほうが大切です」

とのご意見により、一般的なものを選び、前髪だけ散髪して花陽仕様にすることにしました(というかJ子さんにほぼ選んでもらい、散髪もしていただきました……ありがとうございます)。

というわけで、これがコス一式。ヘアアクセはJ子さんの手作り!

靴は手持ちのブーツで大丈夫ということで、準備にかかったのは、合計8500円ほど。たしかに多少の初期費用は必要ですが、想像しているほどではありませんでした。

私「当日までに体鍛えておきますね……!」
J子「それもいいですけどぜひ原作の研究を! 花陽ちゃんのかわいさを眺めておいてください〜」

●いざ出発

J子さんによれば、一般のコスプレイヤーの主な活動パターンとしては、

1.アニソンクラブイベントで騒ぐ(撮影はおまけ的に行う)
2.仲間or単独でスタジオを借りきる(撮影メイン)
3.コスプレイベントで周囲と交流しつつ撮影

というものがあるそうです。

もちろん1〜3までみなさん幅広くやってるみたいですが、コスプレに対するスタンスによって、その比率は大きく変わってくるもよう。ちなみにJ子さんはコスプレ歴10年以上なのですが、アニクラには1度しか行ったことがないとのことでした。

今回は撮影はそれなりにしつつもそこまでカッチリとはせず、いろいろ他の人のコスプレもみてみたいな〜ということで、3を選択。

3月某日。「10時半待合せで!」とのJ子さんからの指示にしたがって降り立ったのは、りんかい線の「東京テレポート」駅でした。

写真は別日に撮影したので快晴に見えますが、当日はめっちゃ雨。

ここから徒歩5分程度のところにある「プラザ平成」なる建物で行われているコスプレイベントが\初コスプレの舞台。コスプレイベントは、まあ同人誌即売会のような感じで建物を借りきって、その中や周囲を自由に歩きまわって撮影OK!という感じ。別になにかタイムテーブルがあって催しがあったりするわけではありません。

目当てのサークルの同人誌を手に入れられる同人誌即売会と違い、「それだけなのか」という感じも一瞬したのですが、たしかに

1.一般の人に奇異の目でみられず&迷惑をかけず、
2.ある程度の人数が、
3.さまざまなロケーションで撮影を行える、

場所って、あんまりないものですよね。大事!

衣装とウィッグをトートバッグに詰めてきただけの私に対し、周囲の参加者もJ子さんも何やら荷物が大きい。ってかキャリーケース。

私「あれ、私、なんか忘れ物している可能性とかあります……?」
J子「いや、たぶんレイヤーは何かと無駄なものを持ってきてるというだけのことです……あとキャリーケースにはもうひとつ重要な役割が……」

そんな会話をしながらプラ平着。参加料2000円を払って建物の中へ入り、更衣室へ。

人生初のコスプレ更衣室! 

更衣室というと、私は机や鏡などが並んでいるものと思っていたのですが、体育館のようなひろびろとしたスペースにおいてあるのはブルーシートだけ。大きなブルーシートには白いテープが横に何列も貼られていて、その区切られたスペースに座って身支度をするという形式でした。簡単!

J子「ほら、みんなキャリーケースに鏡置いてるでしょ? 机がないから、キャリーケースが手放せないんですよね〜」

な、なるほど! キャリーケースにはそんな用途があったのか……!

すでにかなりの人数の方が先着しており、もう衣装を着てメイクやウィッグの調整をしていました。

その様子は想像していたとおりのコスイベ………とちょっと違う。

「ハイキュー!」や「弱虫ペダル」、「黒子のバスケ」といったスポーツものが流行っているご時世のため、コスイベというより、高校の運動部の全国大会という様相でした。まあ競技がごちゃまぜすぎるけど!

私「雨だけど、結構な人数の参加者いますね」
J子「まあ、大勢で『合わせ』の約束してたら、そうそう延期もできませんし。プラ平は室内のあるイベントなので、たぶん屋外のみで開催のイベントに行く予定だった人が流れてきてますね〜」

ほうほう。

……とおしゃべりしながら、私はウィッグと衣装を装着完了。化粧は家でしてきたし、10分もかかりません。でも、ウィッグをつけるとわりと「変身した」感が出て、ちょっとうきうき。

が、隣のJ子さんはめっちゃ丁寧に化粧を直している! つけまつ毛をしている! ついでになぜか頭にテープを貼っている!?!!?

J子「あ、これ医療用のサージカルテープです。髪の毛落ちてくるの留めたり、顔の皮膚をつっぱってツリ目にしたり、めちゃくちゃいろいろな用途に使うんですよ」

なるほど、そういうもろもろも持ってるから荷物が多かったのか……。テープのほか、凛ちゃんが貧乳ということで、「Bホルダー」なる専用下着で、胸をつぶす作業も行っていました。

↓Bホルダー、Amazonで3700円。男装のレイヤーさんたちは、Bホルダーだったりテープだったりでみんな胸をつぶしてます。

っていうかJ子さん、特別なメイク道具を使っているわけではないのですが、めちゃくちゃ「凛ちゃんっぽい」顔に変貌していく。っていうか髪色にメイクが負けてない! もうこの時点で惚れ惚れしてしまいました。

私ももう少し花陽ちゃんっぽくするよう頑張るべきだった! ふだんの2倍は化粧濃くしたけど、こうして他の人にまざると10倍くらいの勢いでよかったっぽい。つ、つけま……。と若干後悔しました。いや、でも初めてだからしょうがない!

J子さんがすっかり「レイヤーの顔」になったところで、出陣です。

●いざ撮影

出陣……といっても実はこの二人だけでは戦ができません。そう、コスイベで重要なのが「カメラマン」さん。その日を楽しくコスして過ごすだけでなく、思い出や作品として残すにはカメラマンさんの存在が重要不可欠です(コスする人だけで参加してそれぞれを撮り合ってる人もいますけどね)。

というわけで、11時半をまわったころ、カメラマンをつとめてくださるK美さんと合流。J子さんと数年来のご友人だという女性の方でやはりレイヤーさんなのですが、結婚を機に徐々に撮る専門にシフトしているのだとか。

私「結婚してやめるっていうのは、やっぱり旦那さんにコスプレを内緒にされてるとかですか?」
K美「いや、旦那もオタクだし理解はあるんだけど、いっしょに住む家にまでコスプレ衣装コレクションを持っていくわけにも行かず……小道具とか含めるとかさばるんですよ。あと、実家に住んでいたときは、広い作業場や大きなミシンがあって、衣装の作成に超便利だったんですけど、そういうものが使えなくなるのも大きいですね。なのでこの機会に卒業を、と思って。お金もかかるし」
私「なるほど、コスってたしかにちゃんとやるなら、いろいろな環境がととのってる必要がありますね……」

さて、いよいよ今度こそ撮影開始。……とはいえ、人が多いのでなかなか撮影スポットの確保が難しい! あとたしかに衣装を着てウィッグもかぶったとはいえ、プラ平はふつうにふつうの公共施設(日本学生支援機構とかはいってるレベル)だから、いまいち脳内スイッチが入らないぞ! 

J子「えーと、じゃあまず私がやってみるので、ひらりささんはちょっと観ててください」
私「は、はい」

 

で、繰り出されたポーズ。

私「あ、アイドルだーーーーー!」

全身をお見せできないのがとても残念ですが、頭のてっぺんからつまさきまで、めっちゃ「スクールアイドル」な立ち姿。そして、頭に当てて敬礼している指の先から、腰のひねりまで、ものすご〜く「凛」ちゃん。かつ、写真で見た時にスタイル良く見えるように、いろいろ計算がされている……!

呆然としながら私も撮影。

もともとJ子さんよりも太くてずんぐりしているのもあるんですが、そもそもカメラに対しての角度のとれてなさがお分かりだろうか? あと所在なさ気な左手。ちなみに半目。

私 (お通夜の表情)
J子「大丈夫大丈夫、最初はこんなもんですよ。枚数撮れば慣れるから」
K美「そうそう、私たちだって、100枚撮っても使えるの2枚くらいだから。だったら1000枚撮ればいいんだよ」

や、やさしい……。

J子「あ、私、やってみたいポーズとかもいろいろ調べてきたので、それ見ながら撮りましょう」

と、スマホを取り出して、私にポーズをつけてくれるJ子さん。K美さんもやはりいろいろ調べてきてくれたようでそれをもとにアドバイスしてくれました。

J子「うーん、その手つきは、にこちゃん先輩っぽくなっちゃうな。もうちょっとおしとやかな感じでよろしく、花陽ちゃん」
K美「手をグーにすると手袋も相まって女子プロレス感が激しいので、もうちょっと力ゆるめて、花陽ちゃん」

私にとくにコスプレネームなどがないのもあり撮影中やたらと連呼されるキャラ名。最初は返事ができずにいましたが、しだいに「そう、私は花陽……スクールアイドル……」と洗脳されていきました。

 

 

そうしてプラ平のいろいろな場所を利用しながら撮影すること3時間……

 

 

 

 

……最初よりはスクールアイドルできるようになってるのでは? 

私「お、おかげさまで、ちょっとだけコツがつかめてきた気が……! 腰のひねりと目を見開くのが大事ですね!」
K美「まあ全体的にベストショットになってれば、目は別のカットからPhotoshopで移植するんでもいいんだけどね〜〜〜」

すごい、Photoshop様……。そして、階段で高低差を利用して撮ってもらうと、素材よりもそれっぽく見えることが発覚。

 

J子さんとの「りんぱな」(凛ちゃんと花陽ちゃんコンビの通称)合わせもいろいろ撮影。

そしてやっぱJ子さんのポージング素敵……。

 

他にも自分たちを撮るだけではなく、刀剣乱舞コスの人を見つけて撮影させてもらったり(しかも混ぜても撮らせてもらった)(J子さんに「ぶっちゃけ今日でいちばん良い笑顔してたね?」と言われた)、夢中になって撮影し、気づいたら16時をまわっていました。

私「たのしかったです!」
J子「たぶん明日になったら思いもしなかった筋肉とかが筋肉痛になるから気をつけて」
K美「10代のときはなかったけどね……年齢を感じる瞬間」

私「コ、コスプレ筋肉痛……!」

●おわってみて

はじめてのコスプレ、最初はびくびくしていたのですが、J子さんやK美さん、周囲のレイヤーさんのあたたかいお気遣いもあり、ほぼほぼ楽しく終えることできました(「もっとうまくやれたのでは……」「やっぱつけまつ毛つけるべきだった……」「つーか痩せとくべきだった……」「っていうか花陽ちゃんの予習が足りなすぎた……」などありましたが!)。

やってみて思ったのは、

1.コスをすると、非日常感を気軽に味わえて楽しい
2.単純にかわいい衣装をいろいろ着られるのも楽しい
3.コスをしていないときより、ほかのレイヤーさんと交流しやすくて楽しい
4.コスは基本的には自分のためのもので、周囲からどうみられるか、作品としてのクオリティは気にせず楽しんでもいい
5.でもクオリティを追求するためのレイヤーさんたちの努力は、それもまた見ていて惚れ惚れする
6.やっぱこれを継続的にやって、しかも衣装を自作しているレイヤーさんたちはすげーーーー!
7.そしてカメラマンさんすげーーーーー!
8.それにしても冬or雨の日に薄着のコスはやっぱめっちゃ寒いのでホッカイロ必要

ってな感じでした。

個人的に今まで、レイヤーさんに対して、生半可な気持ちで「コスやりたい〜」とか言うのは失礼なのかな?と思っていたのですが、ふつうに「コスの楽しさがもっと広がってほしい」と思っているJ子さんのような方もいらっしゃり、本当にお世話になりました。やはりコスプレにはいろいろなマナーがある部分もあるし、あと自分だけでイベント行くのも気後れするし、本当に力強かったです。ちょっとでもコスに興味がある人は、まずは知り合いのレイヤーさんに相談してみるのが良さそうです。

そして今回とくに実感したのが、カメラマンさんの重要性。素敵なカメラマンさんが撮影を担当してくださるだけで、素人レイヤーもそれなりにマシな表情とポーズができるようになる……。というかすごく楽しくなりました。逆に私もコスするんじゃなくて、カメラの腕を磨くことでコスイベに参加するってのも楽しそうだな〜とも思ったり。
(ちなみにカメラマンを別立てせずに、レイヤーさん同士で写真を撮りあい、ツーショットもセルフタイマーで撮ってるような人たちも結構いました。それはそれで何かそのキャラ同士がらぶらぶデートしてるっぽく見えてかわいかった……)

J子さんいわく「コスのカメラは単に腕がいいだけじゃだめで、ちゃんと『コスが生きるポージング』がわかってないとだめなんだよね。カメラの腕はいいけどグラビアのポーズとかを参考に撮るようなカメラマンだとちょっと違うんですよ……」とのことなので、やはり撮るコスの作品へのきちんとした理解は必要になってきますが。

と、めちゃくちゃ長くなりましたが、また機会があったら、コスイベやアニクラに参加してみたいな〜と思いました。刀剣乱舞の衣装、発売されるといいな……!