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It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

子供のころ父親に探偵をつけられた話

たぶんTwitterにも書いたことがあるのだが、中学生のころに父親に探偵をつけられて尾行されて写真を撮られたことがある。

場所は阿佐ヶ谷のパールセンター商店街だ。たしか、スーパーで明治ブルガリアヨーグルトを買ってママチャリの後ろに積んでいるところだったと思う。

なぜかというと、母と父はそのとき離婚調停だか訴訟をしていて、父は母サイドについていた私を探偵に尾行させることで、調停だか訴訟で自分に有利な証拠をつかもうとしていたのである。

家族のプライバシーもあるのでこれ以上の詳細は書かないのですが、調停だか訴訟だかで私の写真まで出てきたという話を母から聞いて、「え!!!全然気づかなかったよ!!!!!」と、びっくりしたと同時にちょっと興奮してしまった。子供のころからミステリーにおける「探偵」は好きだったのだが、まさか自分が探偵に尾行されて、こうしてまんまと写真を撮られてしまう日が来るとは思っていなかったからだ。

と、同時に「現実の探偵って、私のような一介の子供の、アニメイト寄ったり本屋寄ったりコンビニ寄ったりみたいなクソどうでもいい日常をちまちまと調査するような仕事をしないといけないんだな……大変だな……」と同情した覚えがある。あれ、報酬いくらだったんだろう。

そんな、意外と地味~~な探偵の苦労や人情を、「失踪」専門の探偵社に絞って描いているのが、アフタヌーンで連載中かつ1巻が出たばかりの『あしあと探偵』。

 

あしあと探偵(1) (アフタヌーンKC)

あしあと探偵(1) (アフタヌーンKC)

 

 

社会人5年目にして勤めていた会社が倒産してしまった若者・麦野が、失踪専門の犬養探偵社に入社し、超一流の失踪人捜索術を持つ先輩・寺崎とともに、さまざまな案件にあたるというものだ。

対象は、1年前に行方不明になった認知症のおじいちゃん、順風満帆の人生を送っているように見えたキー局のアナウンサー、シェアハウスで仲睦まじく暮らしていたのに実は身分を偽っていた青年……などなど。

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麦野や私たちにはささいなことに思えるきっかけから、失踪人の「あしあと」を探り出す寺崎の手腕にほれぼれする一方で、失踪捜査のコツコツとした地味さに、読んでいて、中学生時代のあの探偵(姿は見ていないが…)のことを思い出したという次第でした。

探偵に尾行されたことのある人もない人も、失踪したことのある人もない人も、おすすめの新刊です。

ちなみに試し読みできるよ。便利な世の中!