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飲みすぎないように文章を書く

BLに200万円は費やした女がすすめるkindle unlimitedで絶対に読んでほしいBL(小説編)

kindle unlimited登録してみました。

ふつうに小説とか一般コミックとかのシリーズものとかをがっつり読めたらいいな〜と思っていたんですが、めっちゃBLあるじゃん!!! しかも人気のシリーズものとかも全巻読めたりする〜〜今までは巻数多すぎてすすめづらかったものもすすめやすくなってうれしいです!

というわけで取り急ぎ「これは読んで!頼む!土下座までならする!」というくらいおすすめのものを紹介しておきます。

今回はひとまず小説を。後半に行くほどアダルトな感じになります。

 海賊BLの金字塔『FLESH&BLOOD』

FLESH & BLOOD1【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

FLESH & BLOOD1【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

 

現代のちょっと世の中なめてる男子高校生がうっかり大航海時代イングランドにタイムスリップしてしまい、女王陛下の海賊たちとともにスペインと戦ったり、うっかり女王陛下に謁見することになったり、あやうくロンドン塔で処刑されそうになったり、とにかくめいっぱい歴史ロマンが詰まったBLです。

すでに25巻まで出ていて、なかなかすすめにくかった(つまりそれだけ人気シリーズということなんですけど)のですが、KUで5巻まで無料になってました! 5巻まででもひととおりのおもしろさは堪能できますので、この機会にぜひ ……。頼む……。

家族だったはずなのに……『他人じゃないけれど』

他人じゃないけれど【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

他人じゃないけれど【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

 

両親が死んで引き取られた家で家族同然に育てられているものの、ある日本当の兄くらいに慕っていた義兄から「お前なんか家族じゃない」と言われてショックを受けるところから始まる家族BL。受けがほんと〜〜にけなげなんですけど、攻めの本当はやさしいのに意地悪しちゃうところがむちゃくちゃ少女漫画……。

樋口美沙緒先生というと白泉社花丸文庫の「虫」シリーズのほうが有名かつキャッチーですし、こちらはわりと地味めなのでふだんおすすめするとき後回しになりがちなんですが、ほんと〜〜〜に甘酸っぱくて実は私はめちゃくちゃ好きです……。

ボンクラ刑事×魔性の臨床心理士×子持ちのヤクザ 『ダブル・バインド

ダブル・バインド (キャラ文庫)

ダブル・バインド (キャラ文庫)

 

 BL界一のハードボイルドと名高い英田さんの名作『ダブル・バインド』も1巻が無料になってました。この表紙にいるのが攻め(刑事)と受け(臨床心理士)なんですけど、臨床心理士には実はヤクザの家で育てられており、異母兄(若頭)と恋愛関係にあったという過去が……この若頭(今は男手ひとつで愛娘を育てている)が最高に萌える男なのでみなさまよろしくお願いします……。なおそのヤクザの現在の恋人(男)がCV鈴木達央になります。

共働きカップルはつらいよ『365+1』

365+1

365+1

 

 ここまでキャラ文庫中心にご紹介してきましたが、プランタン出版もがんばってる! というわけで凪良ゆうさんの『365+1』を。地元の美容専門学校で惹かれ合い、「いっしょに東京で夢かなえようぜ!」と言ってたのに、受けが母親の病気により地元に残らないといけなくなり、東京でいきいきと仕事をしている攻めとの距離がどんどん開いていくという……。だいたいのBLは「つきあうまでの葛藤」を描いているのに対し、「つきあってからの葛藤」をここまで描き切っている作品はなかなかめずらしいです。共働き夫婦とかに読んでほしい……。ちなみにスピンオフの『愛しのいばら姫』もめちゃくちゃいいし、KU対象なのであわせてお読みください。

綺麗でひねくれ者な彼が知らないこと『執事の特権』

執事の特権 SHYノベルス149

執事の特権 SHYノベルス149

 

 榎田さんはリブレとSHY中心に書いてるから、今回のKU対象ではないのかな〜とおもいきや、なんとSHYノベルスちょっとだけKUに入っていた。大洋図書も参加してるんだな……。というわけで私が読んだのは結構前なのですが、『執事の特権』とてもいいBLです。潔癖症萌えの方はぜったいに読んでください。ちなみにCDにもなっていて、杉田智和×野島健児だったはず!(調べたらそのとおりだった)

 兄弟がいちばんわかりあえない『おうちのひみつ』

おうちのひみつ

おうちのひみつ

 

 ディアプラスを中心に、わりと軽妙な作風で人気のベテラン渡海奈穂さんのデビュー作(新装版)。最初読んだとき、あまりにもふだんの作風とちがうドロっとした感じなのでびっくりしたのですが、私はこれがめちゃくちゃ好みでした……。『他人じゃないけれど』が「陽」のきょうだいBLだとすれば、こちらは完全に「陰」。っていうかあっちは義兄弟ですが、こっちはマジで血もつながっています。DVだしマジで共依存だな〜という感じなので、そういうの好きな方におすすめします(苦手な方はお気をつけて)。

 逃げたいけど逃げられない?『くちびるに蝶の骨』

 最近は一般でも活躍されている超大御所・崎谷はるひさん。残念ながら一番のヒットシリーズであろう『しなやかな熱情』シリーズ(三木眞一郎×神谷浩史)はKU対象ではなかった(幻冬舎ルチル文庫さん……)のですが、ダリア文庫で出してる不埒シリーズとかは対象でした。ありがとうフロンティアワークスさん。蝶の骨は、とにかく何度も攻めから逃げ出そうとするのに監禁されまくる受けの話なんですが、完全に「いやよいやよも好きのうち」というか、なんか、そういう痴話喧嘩プレイに見えてくるほのぼのとした話です。ほのぼの!

人気俳優が自分の「犬」に? ドロドロ執着『渇仰』

渇仰

渇仰

 

こちらもプランタン出版ですが、ドロドロの執着ものに定評がある宮緒葵さんの『渇仰』も対象だった! 宮緒さんはいつも「それは……共依存ですね……」とこっちがドン引きするまでのドロドロ共依存BLを書かれているんですが、そのなかでも『渇仰』の攻めはやばい。本当にやばい。なにせ俺はお前の「犬」になるために今の地位を築いたんだとか言って受けを監禁してヤリまくる。しかしそのぶん、ちょっとしたスポーツ的な読書感覚をえられます……。

とにかく複数プレイに定評のある西野花『溺愛調教』 

溺愛調教【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

溺愛調教【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫)

 

複数プレイといえば西野花、西野花といえば複数プレイ、というくらい、3人以上の恋愛しか書かない(いや、2人のも書いてますけど)西野花先生の作品『溺愛調教』も対象でした。電子版では、笠井あゆみ先生の美麗イラストが堪能できないのが残念ですが……。 西野作品は最初から最後までクライマックスでエロなのにちゃんとストーリーがあるのが本当にすごいです(すきです)。

すいませんこれだけ読んでもらえれば何でもいいです『群衆』

群衆

群衆

 

 ここまでいろいろ調べつつ紹介してきて、「あ〜〜木原作品は今回やっぱどれも対象じゃないんだな〜リブレさんとホリーノベルスお願いします……」と思っていたのですが!!!!

なんと自費で出してる同人誌のKindle版が対象になっていた!

『群衆』はタイトルのとおり、「モブ攻め」をテーマにした短編を3人の作家が執筆したものなのですが、木原さんの短編はもはやBLとして萌えられる範囲をかなり逸脱してジェンダーSFとなっておりますので、むしろBL好き、ってわけじゃない人のほうがおすすめかもしれません……。「極端に女性の出生率が低下した社会で、男性の女性化政策が開始される」という話です。

 

 

というわけでとりあえずめぼしいものを、各作家1作しばりでご紹介してみました。凪良ゆうさんなんかは、本当に一冊一冊どれもハズレがなくて、結構KUの対象になっていたので、おすすめです。一冊読んでみて気に入った方がいたら作家名で検索すると一番はかどる気がしました。

いろいろ見てみて、思ったよりはいろんなBLが対象になっているな〜と思ったのですが、やはりリブレのビーボーイノベルス、新書館ディアプラス文庫、幻冬舎コミックスのルチル文庫が入っていないのはとても惜しい!ので、各社に念を送りたい所存です……。