It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

それは、私たちだけのものーー『持続可能な魂の利用』(松田青子)書評

《あの人は消えてなんかいない/あなたの世界からいなくなっただけ》 現代社会が内包するグロテスクさを、その中でもがく女性たちに寄り添う姿勢を貫きながら、コミカルかつシニカルに描いてきた作家・松田青子。「普通」「当たり前」「みんな」「そうすべき…

滑稽で愚かな彼らーーミュージカル「スリル・ミー」感想

4月に、ミュージカル「スリル・ミー」を3度鑑賞した。 horipro-stage.jp 「スリル・ミー」は、2003年にNYのオフブロードウェイで初上演された二人芝居のミュージカルで、日本には2011年に初上陸した。1924年にアメリカで発生した、ニーチェの超人思想信奉者…

ひらりさ 2021年の活動履歴

この記事は、ライター・ひらりさの執筆やイベント出演など単発仕事のアーカイブです。雌猫名義だが個人として寄せたものも、一部含まれます。 自己紹介、連載紹介、仕事の依頼については以下記事をご覧ください。 zerokkuma.hatenablog.com 12月 www.shincho…

ひらりさ 2020年の活動履歴

この記事は、ライター・ひらりさの執筆やイベント出演など単発仕事のアーカイブです。雌猫名義だが個人として寄せたものも、一部含まれます。 プロフィール記事(書籍や連載の紹介はこちらで行っています)と合わせてお読みください。 zerokkuma.hatenablog.…

ライター・ひらりさの自己紹介と、お仕事の依頼について

ライター・ひらりさにお仕事を頼んでみたい方向けに簡単な自己紹介と仕事履歴をまとめています。ぜひご一読いただければ幸いです。 まずは自己紹介 最新で利用しているプロフィールはこちら。 1989年生まれ。会社員、「劇団雌猫」メンバー。オタク女性ユニッ…

恋愛観を少女漫画で培った女にこそ沁みる、漫画「天然素材でいこう。」の味わい深さ

マンガParkの全巻無料キャンペーンに踊らされ、朝も晩もおうちで白泉社作品を読み続けている。 『動物のお医者さん』も『天使禁猟区』も無料期間中に読み終わらなかったけれど、10代の「花とゆめ」「LaLa」へのパッションが再燃してしまい、深夜に「あのマン…

いつもの料理を、ひと味変えて? シェフ=キュレーターの技にむせび泣く「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展

箱根に来ています。 「仕事を忘れて温泉旅館でのんびりしたい……」というのが最初の動機だったのですが、美術館密集地帯である箱根では、興味惹かれる企画展もあれこれやっていて、1日目である今日はポーラ美術館に行くことに。 1月にも一度訪問し、とても…