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飲みすぎないように文章を書く

永遠にバウムクーヘンエンド、あるいは結婚式が楽しかった13の理由

人生でいちばん大切な人の結婚式に行ってきた。

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以前、「婚約しました」(note記事)という文章でも書いたことのある、桜花ちゃんだ。

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私が知るかぎりもっとも賢くて美しくてただしくて厳しくてしかしおちゃめでやさしい桜花ちゃんは、私が知るかぎりもっとも賢くて本を読んでいて安定していて料理がうまくて時々異常に高いけったいな服を着ていて(どこで買うんだ?)信用はしていないが信頼はしている友人と結婚した。交際しはじめたときかなりびっくりしたけどね。だって、大阪と東京だし、2回しか会ってないし。なんか、新郎はそれまで私とそれほど連絡とりあってる人間でもなかったのに、急に築地で寿司をおごってくれたからあやしいと思いました。

自分は開催する予定もめども希望もないものの、そのぶん結婚式に行くのは嫌いではない。最近は開催する側の人も増えてきて内情をちらほらと聞くので、「ご祝儀や衣装代、自分たちにとってもらう時間のことを考えると招待が心苦しい気がするときも」といった声を聞いたりした。そういうものなのか……。テンションの高いうちに、結婚式のこういうところが好き、というのを挙げてみる。

1)綺麗で幸せそうな友人の姿を見るのはとても楽しい

まあこれにつきます。桜花ちゃんの写真を撮影することをここ数年の生きがいにしてきた私としては、彼女の結婚式という最高の晴れ舞台を撮影できて本当に楽しかったです。

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2)めいっぱいお祝いの気持ちを伝えられる

ふたりは昨年婚姻届を出しているので、そのときも十分おめでたかったのですが、やはりセレモニーとしてやってもらうとこちらもめいっぱいお祝いを伝えることができるので、いいですね。

 

3)友人の心遣いにふれられて楽しい

Twitterで出会ったからとあちらこちらに青い鳥やくじらのモチーフが散りばめられていたり、なんとヴィシソワーズにfavstarがそえられていたり、BGMでサンホラが流れたりPerfumeが流れたり、「自分たちのための式」であることと同時に「来客者のための式」としての心遣いがされていて、ふたりの人柄をあらためて感じて楽しかったです。

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4)友人の意外な過去や知らない一面が見られて楽しい

桜花ちゃんの子供時代の写真がたくさん見られてしあわせでした。「子供のころしゃべらなすぎてあだ名が『哲学者』だった」って話がすごいよかった。あと新郎の大学時代の写真が金髪赤シャツ黒ネクタイにジャケットとかだったのでやはり北海道の人間は信用できない。

5)友人の友人に会える

前から話には聞いていた桜花ちゃんの「小学校以来20年の相方」がスピーチに出てきて、しかも新郎とともに新婦に超絶素敵サプライズ(新婦からプロポーズしたので新郎が実はしていなかったプロポーズ&婚約指輪授与をその場でさせる)を行ったときには「くっ、敗北……」と思いました。くやしいし負けたと思ったから直接挨拶しなかった……。

6)大きな予算と計画性と人間力とセンスによる総合エンターテイメントとして楽しい

結婚式ってすごいらしいですよね。カメラマンつけると◯◯万円とかブーケをひとまわり大きくすると◯万円とか、テーブルの上の花を持ち帰れるようにすると一つあたりプラス◯万円とか……(とにかく花が高いらしい)。予算をバランスよく配分しつつ、人によっては仕事をしながらあいている土日や余暇で下見やら打ち合わせやらをギチギチにこなし、遠方からくる人間へのケアも考えつつ、そろそろいろいろな結婚式に呼ばれて慣れてしまっているアラサーどものためのコンテンツ性にも悩んで……おつかれさまです。そして自分にそれらが足りないこともわかります。

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7)ごはんが美味しくて名前がおもしろくて楽しい

この歳になるとだらだらと酒を飲むのには金を使うのですが、コースでゆったりとフレンチなり和食なりを楽しむことがあまりない(私の問題ですね……)ので、「車海老のポシェ うんたら風」みたいな名前にほうほうとうなずきながらナイフとフォークを動かすのが楽しいです。超美味しかったです。

8)親孝行について考えるきっかけになる

わたしも木の股から生まれたわけではないので、やはり親御さんがうるっとしている姿や桜花ちゃんがお母様に読んだお手紙の内容などを聞いたらうるっとしました。「結婚式を見せるという親孝行ができなそうでごめんなさいね……」と母にLINEしたら「人生は何があるかわからないからおもしろいんじゃん〜」という返信がかえってきたので、家に帰って皿を洗いました。

9)他人と並んで写真を撮ることで自己の容貌についての客観的認識を復活させられる

よく「笑顔が一種類」って言われるんですが、ほんとうに一種類だった……。

10)しばらく会っていない人に会うきっかけになる

音信不通の元交際男性と再会して、一言は挨拶をかわしてもらえたので、ちょっとだけほっとした。

11)感情が発生する

結構一昨年くらいから公私ともにわりとストレスフルで、がっかりしたりめそめそしたり「いい加減にしろ」「後悔をするなら反省をしろ(by新婦)」「瘴気を感じるから我が家の敷居をまたがせたくない(by新郎)」と友人たちに心配をかけまくる日々だったのですが、実はマジで涙を流していなかった……(「人間 泣く 頻度」「涙 出ない」とかで検索していた)。んですが、今回、新婦がベールをかぶってヴァージンロードを歩んで横を通った瞬間に、ぶわ~~~っって涙が出てきて自分でもびっくりしました。

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12)わが身を振り返る

さすがに自分が乾杯の挨拶をする結婚式前日に酔っぱらって人前で嘔吐しまくって新婦に「吐くまで飲むな」って言わせたのマジで26歳のやることではないので、今回こそ素行をあらためることにしました。素行が悪すぎるので反省として酒は1杯めのシャンパンのみ、ブーケトスには参加しませんでした……。

13)引き出物のバウムクーヘンを食べながら相手に対しての自分の感情に気づくというBLの定番「バウムクーヘンエンドごっこ」ができる

……と思ったら今回の引き出物はバウムクーヘンではなかった。なんかもっとおいしそうなケーキだった。もったいなくてまだ食べてません。

 

というわけで、何いけしゃあしゃあと一般論っぽく書いているんだよと言われそうですが、もちろん、桜花ちゃんの結婚式なら100回参加したいという話でした。
でも1回でよろしくお願いします……。