It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

かわいくて最強にきもちいい資本主義――「バーレスク東京」に行ってきました

「資本主義に屈してるって感覚、ありますか?」

 

8月に『浪費図鑑』という本を出し、いろいろ取材をしてもらうことが増えたのですが、そのなかで印象に残った質問のひとつです。『悪友』『浪費図鑑』の刊行を機に、お金やお金の使い方について考えることは増えたんですが、なるほどな〜〜〜と思いました。

その質問の時点ではちょっとピンときてないところもあったのですが、昨日、ある場所に行ってきて、「資本主義に屈するという感覚」をたっぷりと味わってきました。

 

六本木の「バーレスク東京」です。

 

f:id:zerokkuma1:20171129003238j:plain

 

burlesque-roppongi.com

 

バーレスクという言葉、映画の「バーレスク」で聞いたことがある方も多いかもしれません。今調べたら、言葉の意味としては「踊りを主にした喜劇」ということらしいです。女性が歌い踊りショーをするところ、という認識は私のなかにもあったのですが、映画の「バーレスク」はサントラしか聞いたことがないし、日本でもその名前を冠する場所があるというのは知りませんでした。

 

しかし……2017年、「バーレスク」に心をひかれるきっかけがありました。前からチェックしていたオーディション「ミスID」に、どちゃくそかわいい女子が出てるやんけと思ったら、バーレスク東京に所属するダンサー「rio」さんだったのです。

 

 

 

ミスIDへのエントリーを表明したrioさんの写真を見て、「え、こんなかわいくてうつくしい人がこの世に……!?」と思った私は 、彼女のSNSをフォロー。とくに具体的にミスIDの投票に参加したりということはありませんでしたが、日々彼女の写真やツイートを楽しく拝見していました。そして、彼女がめでたくミスIDを受賞したタイミングで、ちょうど友人がバーレスクのこととをつぶやいていたのもあり、バーレスク東京に行くことを決意したのでした。

 

正直、映画の「バーレスク」のイメージと、rioさんのツイートから窺い知れる知識しかなく、「場違いだったらどうしよう」と少し不安になったりもしたのですが……

 

率直に言って、最高で最高な最高の夜でした。

 

Twitterをフォローしてる方にとっては「おめーうざすぎたわ」という感じかもしれませんが、昨晩のツイートの一部を……。

 

 

 

 

 最高さ、ちょっとでも伝わりましたでしょうか?

 映画「バーレスク」同様、女性たちが舞い踊る約100分だったのですが、とにかく……踊り子さんたちが、美しかったり、かわいかったり、おちゃめだったり、多種多様すぎる!!!! どうやら40人くらいの方が所属しているようなのですが、rioさんのようにほっそりとしていて金髪色白の少女めいたダンサーさんもいれば、むっちりしていて褐色で全身からパワーを発しているダンサーさんもいて、しかし全員が全員、自分の表現できる美しさ、かわいさ、セクシーさをいかんなくあらわしていて、それぞれの自己表現にとことん惚れ惚れしてしまいました。

もともと女子アイドルもそれなりにはたしなんでいて、AKB48の握手会にも行っていたし、まゆゆ推していたし、秋葉原の劇場に公演観に行ったりもしていたものの、最近はすっかりごぶさたしていたのですが……、rioちゃんに会ってみたいなと思いつつも、あくまでちょっと社会科見学のつもりで行ったバーレスク東京、かぎりなくAKB48の劇場に近い空気があって、すごーーいアゲアゲパリピな空間であるにもかかわらず、すごくすごく居心地がよくて、開幕のポールダンスと同時に、涙がポロポロ止まらなくなって、「なんなんだよこれは」と、まるで秘蹟にふれている信者のような心持ちになってしまいました。オタクが「とうとい」って言葉を乱発するの、安易な感じがして最近は好きじゃなかったのですが(勝手)、バーレスク東京に行って、「いや、これはとうといとしか言えねえよな……」という感覚を思い出してしまいました。うーーーーん、夢中で写真を撮りまくったのですが、本当にとうとい。とうとい……。

およそ100分にわたりショーを堪能できるバーレスク、歌も踊りも満載で、しかも、ロックな洋楽からアイドルソング、そして「ブラックロックシューター」まで、セットリストも多種多様。なかにはAKB48の「ポニーテールとシュシュ」を中国語で歌い、曲中で卓球のパフォーマンスをする一幕もあり、全方向の客層を貪欲につかみに行くぞ!という姿勢がありありと表れていて、それすらもとうとい……という気持ちになりました。曲のたびに衣装替えもしてくれるんですが、それもセクシーで本当にかわいかったよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(涙)。

 

f:id:zerokkuma1:20171128235951j:plain

f:id:zerokkuma1:20171129000126j:plain

今回、もともと女子アイドルが好きで、おそらく女の体(文字通り)が好きだろうな〜〜という女友達5人を誘って行ったのですが、予想をはるかにこえた女体のうつくしさをこれでもかと見せつけられた、全員「はわわ〜〜〜〜〜〜〜」となってしまいました。

いやね、男の人だって、女の身体は好きだと思うんです。でも、女もですね、女の身体、好きなんですよ。むしろ自分が女の身体を持っているからこそ、引き締まった全身、細いながらもしっかりと筋肉のついた足、小さいけれどどこまでもととのった顔、そのうえにのっかった大きくて端正なパーツたち、そしていつでも決して崩れない笑顔……みたいなものが、すさまじい努力のうえに成り立っているということがわかるわけですよね。とうといじゃないですか? とうといですよね……。しなやかな脚が高くふりあげられるたびに、そしてなまめかしい腰の動きをみるたびに、さらに客席に投げかけられた流し目を見るたびに「最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」という気持ちになってしまい、一晩経った今でもそのときの様子を反芻しては、脳内のアドレナリンを放出しつづけています。うーーーーーーん、本当によかった……。

f:id:zerokkuma1:20171129003653j:plain

 

しかもですね、バーレスク東京、ショープログラムのあとに、ダンサーさんたちが客席に降りてきて一緒に写真撮影してくれるのです。

そのときに使用されるのが「RION」という貨幣。

ショーのあとにRIONを購入(1セット10枚)すると、客席に降りてきたダンサーさんの胸やお尻にそのRIONをはさんで賞賛を示すことができ、しかも写真撮影しほうだいなのです。

いや〜〜〜〜〜……課金しますよね。

 

このように……

 

f:id:zerokkuma1:20171129001055j:plain

 

f:id:zerokkuma1:20171129001148j:plain

f:id:zerokkuma1:20171129001244j:plain

 

最初は推しているrioちゃんに感謝の気持ちを表せればいいな〜〜と思っていたのですが、結局みんな客席に来てくれたので、どかどかRIONをはさみこんでしまい、最初に購入した20枚ではちょっと足りないくらいでした。最初は10枚しか買っていなかった同行者たちも「やっぱもっと買う!」「課金する!!」とガンガンRIONを追加していて、それすらも楽しかった……。脳汁ドバドバすぎて&音楽ガンガンかかってるので、同行者同士での会話が一切なかったですが(笑)、同じ体験をかなり同じテンションで共有できて、最高の仲間でした。

 

そんなバーレスク東京、肝心のお値段はというと……なんとショーを観るだけなら4320円(ウェブ1週間前予約、1ドリンクつき)。

burlesque-roppongi.com

さらに一番はやい時間帯の1部(19:20〜)に女子のみで参加するなら、「光る棒」つきの「女子会プラン」4320円も利用できます。今回は仕事帰りに集まるということで、21:20開始の回にしたため、女子会プランが利用できなかったのですが、「光る棒」を持っていると、オタとしてのアイデンティティがさらに解放されて楽しかったのかもしれない……。しかし同行者たちに「光る棒ついてるプランにすればよかったね〜ごめん!」と言ったら「そのぶんRIONに課金できるから大丈夫!!!」とガンガン課金していた。リアルソシャゲか?

正直、「六本木でのショー施設」と聞くと「かなりエロい空気なのでは……?」「治安悪くないかな……?」とビクビクする気持ちもあったのですが、フタをあけてみれば、そんな心配もまったく必要ありませんでした。男女比としては、感覚として7:3くらいで男性グループのほうが多かったですが、女性でも無我夢中で楽しんでる人や、常連っぽい人がいて、すごい安心した。一方、男性客のほうも、あんまり遊び慣れていないというか、わりとお上品なおじさんぽい人が多くて、「もっと近くに寄って写真撮ればいいんじゃないの!?」と食い気味に言いたくなるような感じでした(笑)。あくまで月曜の2部の雰囲気なので、もっと週末とか、夜間の時間帯だと違うかもしれませんが。2部でも、上半身を脱いだり、かぎりなくセックスに近いパフォーマンスがあったり(女同士の)、あくまで20歳以上の良い大人向けの場所であることは間違いありません。

しかし、それでも、あくまでセクシーさやエロさを大切にしながらも、それだけではなくて、その中心に、ダンスを中心としたパフォーマンスの素晴らしさがあって、ダンサーのみなさんもそこに矜持があって、ベストをつくしているという自負があって、そしてそれに対して私達はダイレクトに本人にRIONの札束を渡すことができて、あーーーーーーーーーーーーー本当にとうとい………という気持ちになる場所なのです。資本主義最高。資本主義はかわいい。資本主義はきもちいい。

 

「資本主義に屈してるって感覚」をとことん味わいたい人は、ぜひ「バーレスク東京」に行ってみてください。

f:id:zerokkuma1:20171129002752j:plain

帰りに出迎えてくれた、浴槽の中にはいってるダンサーさんたち。かわいすぎんか。