It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

2月6日に『それでも女をやっていく』を刊行します

2月6日に、一年半ぶりの単著『それでも女をやっていく』(ワニブックス)を刊行します。 2020年〜2022年にかけて連載していたエッセイ「それでも『女』をやっていく」を改稿しつつ、書き下ろしを加えています。装画はばったんさん、装丁は岡本歌織さんです。…

ドアのありかーーペク・スリン『夏のヴィラ』

・この記事は、ふくろうさんが主催している「海外文学 Advent Calendar 2022」12月24日のエントリーです。 adventar.org ※本エントリは希死念慮と自死にまつわるエピソードから始まります。ご注意ください。 あらゆることが起き、あらゆることに倦んで、いく…

下品な抵抗

「りささん」 ベルリンのカフェで原稿を書いているとき、聞き覚えのある声に名前を呼ばれて驚いた。エディンバラで知り合ったTが手を振りながら立っていた。たしかにちょうど同じタイミングでベルリンに滞在するというのは聞いていて、ちょっとくらい会えた…

イギリスから帰国して11/20文学フリマ東京で同人誌を出すから来てね

新刊について 1)エッセイアンソロジー同人誌「女と母」 2)歌集「流刑」(十和田有名義) 会場特典 11月20日(日)に東京流通センターで開催される文学フリマ東京35に出店します。サークル名は「カイロプラクティック」です。 bunfree.net ブース番号は「う…

天才と女癖

オスロに来ている。今年観たノルウェー映画 「The Worst Person in the World(わたしは最悪)」がとてもよかったからだ。調べると、本作のロケ地はオスロのオフィシャルトラベルガイドにまとめられており、ロケ地訪問をすることに決めた。すでにオスロに三…

街と空欄

黒い服を着ている人が多い。喪に服すためとも、単に正装として着てきたともとれる。だって、ここはロイヤルオペラハウスだから。昨日、女王が逝去した直後の演目はキャンセルになったという。私が二ヶ月前に予約し、首を長くして楽しみにしていたオペラ「サ…

街と慰め

この街に来る前、この街のことを書かないかという提案をいくつかもらった。断ってしまった。わたしにその資格はないと思った。一年しかいない予定だし、年末年始に一時帰国するためのチケットをとっているし、最初からかなり腰砕け感があった。なんだかんだ…