It all depends on the liver.

飲みすぎないように文章を書く

2023年に買ったコスメを思い出せるだけ振り返った

こんにちは、ひらりさです。 先日書いたファッションの振り返り記事が思いのほか読んでいただけて、すごく嬉しかったです。 zerokkuma.hatenablog.com そんなわけで、コスメ購入も振り返ってみました。 全ては思い出せないし、着画とか全然ないですが、よか…

12着チャレンジする前に、2023年に買った服を振り返ってみた

ちまたで「12着チャレンジ」なるものが流行っていると読みました。 aso414.hatenablog.com www.oukakreuz.com 私も2024年はやってみようかなーと思いつつ、「そもそも、服、無意識だとどんくらい買ってるんだ…?」がわかってないなと気づく。 そんなわけでひ…

2023年の振り返り

新年ですね。 昨年はバカみたいにInstagramのストーリーズを更新しており、ブログを全く更新しなかった……。今年はもう少し文章で残すように心がけたい、という決意表明がてら、2023年の振り返りを書くことにしました。 昨年7月に書いた上半期振り返りとも多…

2023年に観た映画ーーあるいは、劇場に足を運ぶ意味

2024年がやってきたうえに、もう2日が過ぎようとしている……。 観た映画まとめは、2018年から年末年始に行っていました。 note.com note.com note.com zerokkuma.hatenablog.com 今年で6年目……と書きそうになりましたが、2022年は留学からの帰国→転職で、バタ…

34歳兼業文筆家、ブログを書いていなかった半年を振り返る

2月ごろ路上で見つけて怖かった、唐突なアニマルたち お久しぶりです。最後に自主的にブログを書いてから半年経っていてびっくりした! Twitter(X)を見ている皆さんはご存知かと思いますが、元気に暮らしています。先週は34歳の誕生日も迎えました。 私の…

兼業ライターが考えた、確定申告しててよかったこと7選

※本記事はアドビ社によるPR企画「僕と私の確定申告」の参加記事となります。 3月がやってきましたね。 仕事帰りの夜道で感じる風もだんだんと柔らかいものになってきました。 嬉しいですよね、春が来るって。 と言いたいところではありますが……春とともに訪…

大学院と会社と、文筆について近況

大学院:修了して、帰国しました 2021年9月〜2022年8月までイギリスの大学院に在籍していましたが、修士論文を無事に提出しました。写真は論文出してから行った、ギリシャのイドラ島で、フェリーで知り合った物理学者の人に撮ってもらったものです。物理学者…

2月6日に『それでも女をやっていく』を刊行します

2月6日に、一年半ぶりの単著『それでも女をやっていく』(ワニブックス)を刊行します。 2020年〜2022年にかけて連載していたエッセイ「それでも『女』をやっていく」を改稿しつつ、書き下ろしを加えています。装画はばったんさん、装丁は岡本歌織さんです。…

ドアのありかーーペク・スリン『夏のヴィラ』

・この記事は、ふくろうさんが主催している「海外文学 Advent Calendar 2022」12月24日のエントリーです。 adventar.org ※本エントリは希死念慮と自死にまつわるエピソードから始まります。ご注意ください。 あらゆることが起き、あらゆることに倦んで、いく…

下品な抵抗

「りささん」 ベルリンのカフェで原稿を書いているとき、聞き覚えのある声に名前を呼ばれて驚いた。エディンバラで知り合ったTが手を振りながら立っていた。たしかにちょうど同じタイミングでベルリンに滞在するというのは聞いていて、ちょっとくらい会えた…

イギリスから帰国して11/20文学フリマ東京で同人誌を出すから来てね

新刊について 1)エッセイアンソロジー同人誌「女と母」 2)歌集「流刑」(十和田有名義) 会場特典 11月20日(日)に東京流通センターで開催される文学フリマ東京35に出店します。サークル名は「カイロプラクティック」です。 bunfree.net ブース番号は「う…

天才と女癖

オスロに来ている。今年観たノルウェー映画 「The Worst Person in the World(わたしは最悪)」がとてもよかったからだ。調べると、本作のロケ地はオスロのオフィシャルトラベルガイドにまとめられており、ロケ地訪問をすることに決めた。すでにオスロに三…

街と空欄

黒い服を着ている人が多い。喪に服すためとも、単に正装として着てきたともとれる。だって、ここはロイヤルオペラハウスだから。昨日、女王が逝去した直後の演目はキャンセルになったという。私が二ヶ月前に予約し、首を長くして楽しみにしていたオペラ「サ…

街と慰め

この街に来る前、この街のことを書かないかという提案をいくつかもらった。断ってしまった。わたしにその資格はないと思った。一年しかいない予定だし、年末年始に一時帰国するためのチケットをとっているし、最初からかなり腰砕け感があった。なんだかんだ…

《他者》をスパイスとする搾取性と、デート文化におけるアジア人女性フェチ

はじめに “It’s such a privilege to be able to experience another person’s culture.” 「異なる文化に接せられるというのはある種の特権だからね」 ーーGet Out, 2017 昨年からイギリスに留学している。最初は授業についていけなすぎてピーピー泣いていた…

夏が少女に終わりを告げたーー中島梓『小説道場』

この作品はおそらく、文学界の新人賞に投稿されてもちっともおかしくないし、あるいはそういう新人賞受賞作品として登場してきたって特に見劣りがするわけでもないような気がする。JUNE、というのはあるいは「この小説以前」か「この小説以後」なのかもしれ…

彼女たちが革命だった頃ーー『密やかな教育: 〈やおい・ボーイズラブ〉前史』

このJUNE―BLというゲームは、このゲーム に参加しているだけで、ホモソーシャルの分解というフェミニズム的な行為に加担している仕組みになっている、つまりゲーム自体にフェミニズム的実践がそもそも組み込まれているのだが、ゲーム本体のパッケージにはフ…

言葉がたとえ無力でもーー映画「Mishima:A Life in Four Chapters」

1 高校の記憶 2 没後50年、そして「Mishima:A Life in Four Chapters」 1 高校の記憶 この章は自分語りに終始する。コンテンツの感想だけ知りたい人は2まで飛んでも問題ない。 市ヶ谷の中高一貫校に通っていた。 周辺は、南西から北東へと長く伸びる総武線…

ひらりさ 2022年の活動履歴

この記事は、ライター・ひらりさの執筆やイベント出演など単発仕事のアーカイブです。雌猫名義だが個人として寄せたものも、一部含まれます。 自己紹介、連載紹介、仕事の依頼については以下記事をご覧ください。 zerokkuma.hatenablog.com 2021年のアーカイ…

「自分ひとり」の練習

昨年9月から一年間、英国の大学院に通っている。秋学期を終えた1月、最初の振り返りブログを書いた。 zerokkuma.hatenablog.com 二学期めにあたる春学期は4月頭に終わったが、宿題が終わらなかったので、今日まで書けなかった。スケジュール的にもそんな…

英国大学院で秋学期を生き延びたので、ざっくり振り返る

新年明けましておめでとうございます。 2021年夏に会社を辞め、9月にロンドンにある大学の文学系修士課程(MA)に入学しました。最初のほうは授業が全く聞き取れずにショックを受け、「一学期で退学した場合に返還される学費」を調べるほどにパニクっていた…

2021年に観た映画ーーあるいは、「有害な男らしさ」の描き方のこと

年の暮れに、その年観た映画を振り返っています。 note.com note.com note.com 初めてから四年経っている。月日の流れは早い……。劇場で観た映画のみを数えているのですが、2018年は37本、2019年は43本、2020年は60本という結果でした。時間もあったのだろう…

『白い薔薇の淵まで』(中山可穂)

いつでもどこか遠くへ行きたい、ここではないどこかへ。それなのに、行く術も行くだけの覚悟もなく、どこに行き着けばいいかもわかっていない。 10代の頃そんなふうに思っていたのはーーそして20代、30代になってもその気持ちを抱えているのもーーきっと私だ…

現実に抗う手段としてのロマンスーー『赤と白とロイヤルブルー』(ケイシー・マクイストン)

今年の3月、メンズ雑誌「GQ」の「アジアを越境するボーイズラブ」特集に参加した。 www.gqjapan.jp 「2gether」に代表されるBLドラマブームに端を発する特集で、私はBLレーベル出身で本屋大賞を受賞された凪良ゆうさんのインタビューと、初心者に薦めたいマ…

しゃべってるのに伝わらないーー『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』(サリー・ルーニー)

雑誌の「百合」特集で取材を受けた。最近自分の半生を振り返って、私って10〜20代の時何してたんだっけ、何もしてないな、意識でも失っていたのか……?と落ち込んでいたのだが、取材のおかげで、そういえば百合とBLを無限に読んでいたのだ、と思い出した。 当…

恋愛と自動車運転の違いーー『21世紀の恋愛 いちばん赤い薔薇が咲く』

恋愛が苦手だ。 恋愛は自動車運転に似ている、と思う。私は大学時代に運転免許を取得しているのだが、その後一度もハンドルを握ったことがない。アクセルとブレーキを踏み分けながら、サイドミラーやバックミラーで周囲に気を配り、車間距離を意識して、右折…

逸脱と波打ち際ーー『非国民な女たち 戦時下のパーマとモンペ』

非国民な女たち-戦時下のパーマとモンペ (中公選書) 作者:飯田 未希 中央公論新社 Amazon 『だから私はメイクする』という本を編著した。2018年のことだ。 自分が「おしゃれ」がわからない人間なのでみんなの事情を知りたいというところから始まった企画だっ…

「政治的」であることーー「三島由紀夫VS東大全共闘〜50年目の真実〜」

2020年の春、映画「三島由紀夫VS東大全共闘 〜50年目の真実〜」の話ばかりしていた。 gaga.ne.jp 1969年5月13日、学生運動の嵐ふきあれるさなかに、新左翼的思想の筆頭である東大全共闘のメンバーの一部が、三島由紀夫を招いて討論会を行った。その映像を主…

「ルックバック」感想(あくまで自分のための)

※この記事では藤本タツキ「ルックバック」のネタバレ、及び関連する2019年7月18日の京都アニメーション事件の話に触れています。 2019年7月18日木曜日、東京はじっとり蒸し暑かった。 朝から薄暗い曇り空で、湿気がからだにまとわりついてくるのがたまらなく…

単著『沼で溺れてみたけれど』が出ました、そして会社を辞めて家を引き払いロンドンに行く

皆さん、こんにちは。 表題の通りですが、ひらりさ名義で初の単行本となる『沼で溺れてみたけれど』を刊行しました。 「FRaU web」の連載をもとに、いろいろな形で”普通の幸せ”から外れた価値観を持っていたり、出来事を経験したりした女性の話を聞き、私が…